お知らせ

ウェッブ・サイトの「小田亮の研究ホームページ」に先週土曜日に口頭発表した「西ケニア・クリア社会の分節リネージ体系・家・レヴィレート」をアップしました。
http://www2.ttcn.ne.jp/~oda.makoto/page030.html
「レヴィレート」というのは、夫に先立たれた女性を亡き夫の兄弟などが「代理夫」として面倒を見て一緒に暮らすが、正式な夫は亡き夫であり続けるという制度です。現在のクリア人社会の寡婦たちは、レヴィレートによる「代理夫」を拒否しているのに、自由な「再婚」の可能性は求めずに、亡き夫を夫とし続けるという規範は維持しています。発表の後半は、それはなぜなのかを論じています。専門的な内容ではありますが、クリアの寡婦たちのその「選択」は、「しがらみ」を選んで「個人化」を拒否しているのだという点で、現代的な問題でもあります。よかったらダウンロードして読んでみてください。