2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

沖縄戦での「集団自決」を日本軍が強制していないってことにはならないんだけど。

養田さん、久しぶりにコメントをありがとう。他にもいろいろコメントをもらいましたが、それに応える前に、きょうはやはり「教科書検定で沖縄戦集団自決に日本軍の強制はなかったという修正意見」というニュースに触れざるをえないでしょう(「記憶」と「ト…

沖縄の「集団自決」補遺

海とばばさんもお久しぶりですね。コメントありがとう。海とばばさんがおっしゃるように、筆の勢いで書いてしまって、文章のおかしなところや読みにくいところがありますね。そのうち修正しましょう。 まだいろいろ書き忘れていることがたくさんあるような気…

「コメントのコメント」というカテゴリーをやめました

このブログの「カテゴリー」から「コメントのコメント」というカテゴリーをなくしました。このままだとほとんどの記事が「コメントのコメント」になってしまうからです。「人類学」と「読書ノート」というカテゴリーは残しました。これらもほとんど無意味な…

「トラウマと心理学主義」予告

Macbethさんは、前回の記事へのコメントの中で、 ところで、『個の代替不可能性』を掴んで(に掴まれて)生きる具体例として、私はPTSD症例を考えていました。ベトナム戦争以降の精神医学領域では、人の《受苦》体験を治療すべきPTSDの原因として(のみ)抽…

「アダム・スミス問題」と真正性の水準

macbethさん、コメントありがとうございました。なるほど、macbethさんは「個の代替不可能性」と社会的連帯ということを受苦の場面から考察していたのですね。前回の記事は、macbethさんのコメントの趣旨を取り違えていたようです。そして、その趣旨のように…

黄色い犬さんとmacbethさんのやり取りで考えたこと

結局、私の思考は、人の言ったことを勝手につなげて働くようで、だから、コメントへのコメントとか本の読書ノートみたいなことを書くことになるようです。そこで、きょうも、黄色い犬さんとのやり取りとmacbethさんのコメントで考えたことを書きたいと思いま…

カテゴリーってどうすればいいんでしょうね

このブログで「コメントへのコメント」ってカテゴリーを設けていたのですが、これまでの30記事のうち、半分の15の記事がこのカテゴリーに入るものとなっています。ということは、皆さんがコメントを下さるからブログが続いているということで、コメント…

「選ぶこと」と「自己選択」のあいだ

黄色い犬さん、macbethさん、コメントありがとう。黄色い犬さんは、 ところで、と「拡散」(忠誠の)との違いがまだよくわかりません。っていうのは関係を断片化して、そのつど都合の良い断片を選択することですよね?これをレヴィ=ストロースのいう「エンジ…

真正性の群島

Macbethさん、ようこそ。コメントありがとうございます。コメントのなかでmacbethさんは、 「『個の代替不可能性』を基盤とした社会的連帯」あるいは「《顔》のある関係」の重要性はその通りだと頷けるものでした。それら(非真正性社会に包摂された真正性の…

「ニューエイジ運動」との連続と不連続

現在のスピリチュアル・ブームについての文献というのは、まだあまりありませんね。当たり前ですけど、研究はかなり遅れてやってくるんですね。香山リカさんの本と信田さよ子さんの『論座』(2006年6月号)の論文くらいしかまだチェックしていませんが、両方…

キャリアデザインって。。

ちょっとブログ日記らしい記事を(でもどうかなあ)。 このあいだちょっと「キャリアデザイン」という語について触れました。新しい言葉は嫌いじゃないほうで、自分でもけっこう使うほうだと思うのですが、この言葉はどうも好きになれません。好きになれない…

「共同体」のイメージ

Morutanさんが、2月17日の日記に、 なんだかトラックバックがうまくいかないのでこちらにリンクを置いておきます。 http://muse-a-muse.seesaa.net/article/35314889.html というコメントをくださいました。そのリンク先の「muse-A-muse 2nd」で、このブログ…

「真正性の水準」再考

海とばばさんは、 「スピリチュアル」になぜ突然(?)反応し始めたのかなあと思っておりましたが、「個人化」のところからそちらへ発展したんですね。 と書いていますが、もともと災因論の研究から調査研究を始めて、アフリカのクリア社会では占い師のとこ…

morutanさん、ローランさん、コメントありがとう

morutanさん、ようこそ。情報をありがとうございます。ちょうどきのう、島薗さんのその本をアマゾンで注文したところでした。そういう情報は助かります。 ローランさん、コメントありがとう。島薗さんも前に論文で書いていたことですが、1980年代から、スピ…

千年紀資本主義とスピリチュアル・ブーム

人類学者のジーン・コマロフとジョン・L・コマロフが提起した「千年紀資本主義」論という議論があります。最もまとまった論考は、コマロフ夫妻が編集した『千年紀資本主義とネオ・リベラリズムの文化』(デューク大学出版、2001年)の「序論:千年紀資本主義…