2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

品格と共通善

黄色い犬さん、コメントありがとう。黄色い犬さんは、 市場原理によらずに「役に立つ」ことを語るときに、いきなり「品格」とか(笑)。そうじゃない「生活の中で実際に行っているもの」がおもしろいんですが。そのうち「しがらみ」についてもっと書いてくれ…

お知らせ

ウェッブ・サイトの「小田亮の研究ホームページ」に先週土曜日に口頭発表した「西ケニア・クリア社会の分節リネージ体系・家・レヴィレート」をアップしました。 http://www2.ttcn.ne.jp/~oda.makoto/page030.html 「レヴィレート」というのは、夫に先立たれ…

ローランさんのコメントへのコメント

ローランさん、私の言いたいことに繋げてくださってありがとう。ローランさんは、 人類学が貢献できるものがあるとすれば、それはレヴィ=ストロースの「真正/非真正」や、小田さんの「対話的自己による(納得)自己選択/市場による(強制)自己選択」のよ…

黄色い犬さんのコメントへのコメント

黄色い犬さん、いつもコメントありがとう。2月22日の記事の最後のコメントに、内田樹さんの『下流志向』(講談社)の話を書いてくれましたが、そういえば、このプログは「ときどき読書ノート」とタイトルに入っているのに、ちゃんとした読書ノートって、…

家業を継ぐことと自己選択

海とばばさん、黄色い犬さん、コメントありがとう。ローランさんようこそ。 ローランさんが 部屋の片づけが上手な人なら誰でも気づきそうなものなのに(勉強が好きな人なら学術書が手の届きやすいところに配置されるし、ゲームをよくやる人ならゲーム機を取…

戦略的本質主義を乗り越えるには(4)

さて、レヴィ=ストロースのいう「真正性の水準」について、戦略的本質主義もコミュニタリアンも見落としているということ、この「真正性の水準」において、「役割連関」(有機的連帯)による関係性が、それだけでは留まらず、根源的な社会的連帯(機械的連帯…

進歩と解放

文化人類学を講義していると、学生たちの「人類の進歩」についての信仰が非常に頑強であることに驚くことがあります。今の時代に生まれて良かった、とか、アフリカじゃなく日本に生まれて良かったという感想も聞きます(講義をどんな風に聴いているんじゃと…

職場での「関係の過剰性」

養田季伊さん、コメントをありがとう。抽象的な議論を書いても、このように具体的な話に引き戻してくれるコメントをもらえるところがブログのいいところですね。 さて、養田季伊さんは、知人の1人がアルバイト先をクビになったという話から、クビにした側も…

戦略的本質主義を乗り越えるには(3)

卒論面接やら修論面接やら書類作成やら入試業務やら学会の理事会やらが続き、きょうはなんと11日振りの休みです。もっとも明日には博士論文の口頭試問があり、その準備でゆっくりできない状況ですが。 さて、「戦略的本質主義を乗り越えるには(3)」を書こ…

「本当の自分」と本質主義

アキバさん、ようこそ。 現在、校務がやたら忙しく、「戦略的本質主義を乗り越えるには(3)」はもちろん、ブログに何か新しいことを書くという時間がありません。そこに、幸いにもアキバさんがコメントをくださったので、それに答えるということができます…